「七五三の縁起もの」

11/7 – 11/21   立冬(りっとう)
11/12 – 11/16 第56候
「地始凍」
(ちはじめてこおる)

七十二候では、11/12から11/16までが
第56候「地始凍」。
「ちはじめてこおる」と読み、
朝は霜が降り、
夜は冷え込みがいっそう厳しくなり、
大地が冷たく凍る頃をあらわします。
ところで11月15日は
「七五三(しちごさん)」。

数えで男の子は3歳と5歳、
女の子は3歳と7歳のときに、
健やかに成長したことを祝って、
この日に神社にお参りに行きます。

徳川綱吉が
子どもの健康祈願をしたことがはじまりで、
以後、庶民にも広まって行きました。
七五三といえば、
晴れ着を来て「千歳飴(ちとせあめ)」
を持つ子どもたちの姿が思い浮かびますが、
なぜ七五三に千歳飴なのでしょうか?
千歳飴は、江戸時代から親しまれている
「七五三の縁起もの」です。
現在は「千歳飴(ちとせあめ)」
という名前が定着していますが、
その当時は千年飴(せんねんあめ)や、
千歳飴(せんざいあめ)という名前だった
そうです。
昔は子供の生存率が高くなかったので、
「こどもが無事にすくすくと育って欲しい」
という親たちの願いを込めて、
長寿を連想させる強く細く長い形状に、
縁起の良い紅白の色を付けた
飴になりました。

おめでたいとされる「松竹梅」や
長寿の象徴の「鶴や亀」の絵柄が
袋に用いられているのも納得ですね。
この時期にしか手に入らない、
長寿と健康を願う「七五三の縁起もの」。
久しぶりに食べてみては
いかがでしょうか?

文・スタイリング・写真 / Yoshie A.