「酉の市」

11/7 – 11/21   立冬(りっとう)
11/17 – 11/21 第57候
「金盞香」
(きんせんかさく)

「立冬」の末候、
11/17から11/21までは
七十二候の第57候「金盞香」。
「きんせんかさく」と読み、
水仙の花が咲く頃をあらわします。
漢字や読みからは、
金盞花を連想してしまいますが、
実際は水仙の花のことをあらわしています。

白い花びらの真ん中に
黄色い冠をもつ水仙。
芳しい香りが辺り一面漂います。

さて、みなさんは「酉の市」に
行かれたことはありますか?
酉の市は、日本各地の鷲神社、
酉の寺、大鳥神社など、
鷲や鳥にちなむ寺社の年中行事で、
来る年の開運招福、商売繁盛などを
祈願するお祭りです。

11月の酉の日に
賑やかな市が立つことから
「酉の市」と呼ばれるようになりました。
酉の市といえば、
縁起ものがたくさんついた
「縁起熊手」が名物。
もともと酉の市では
農具の熊手や鋏などが
売られていましたが、
「熊手」に福や金銀をかき集めるという
意味を込めて、
次第におかめや招福の縁起物を飾った
「縁起熊手」に変わっていったそうです。

ちなみに熊手は、毎年一回り大きなものに
買い換えると良いとされ、値切れば値切るほど
縁起が良いそうですよ。
写真の熊手は、かまくら七十二のために
先日手にいれました。初めての熊手なので、
一番小さな手のひらサイズの熊手を選びました。

酉の市はお正月準備の
始まりを告げる合図。
今年の酉の市は
11月6日(月)、18日(土)、30日(木)と
3回開催されていますので、
皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね。

文・スタイリング・写真/ Yoshie A.