「身近な食材で薬膳を」

1/20−2/3     大寒(だいかん) 

1/25-1/29   第71候「水沢腹堅」
(さわみずこおりつめる)

七十二候では、
1/25-1/29までが第71候「
水沢腹堅」。
「さわみずこおりつめる」と読み、
沢を流れている水も
厚く凍ってしまうほどの
寒い時期を表します。
また、一年の最低気温が
観測されることも多く、
大寒にふさわしい寒さが続きます。

この頃、旬を迎える果物が「きんかん」。
民家の庭に植えられていることも多く、
枝先になっている
熟したきんかんを
もぎって頬張ったりしたものです。

柑橘類の皮には
ビタミンCが
多く含まれているため、
皮ごと食べることができる
きんかんは、
この季節の風邪予防に欠かせません。
また、古くから咳止めや
喉の痛みを抑える薬用にも
用いられてきました。

少し苦味のある皮と
甘酸っぱい実のきんかんは、
加工されていないものも
もちろん美味しいのですが、
生のものが出回る時期は限られています。

甘露煮やジャム、
コンポートにして
いつでもいただけるように
保存しておくとよいでしょう。
紅茶やお酒との相性も良いため、
体の中からぽかぽかと温まる
ホットドリンクとしていただくのも
おすすめです。

文 / Kyoko O.

スタイリング・写真 / Aiko F.