「クリスマスとりんごの意外な関係」

「クリスマスとりんごの意外な関係」
12/12 – 12/21 大雪(たいせつ)
12/17 – 12/21 第63候「鱖魚群」
(さけのうおむらがる)

「大雪」の末候、12/17から12/21までは
七十二候の第63候「鱖魚群」。
「さけのうおむらがる」と読み、鮭が群れを成して、
川を遡上(そじょう)する頃を表します。
海で育った鮭がふるさとの川に帰ってくるのです。

いよいよクリスマス目前。
この時期、クリスマスツリーやリースの飾りにも
よく使われる、真っ赤なりんごが旬を迎えます。
クリスマスツリーのオーナメントの元祖は
「りんご」。

クリスマスツリー発祥のドイツでは、
キリストの誕生を祝うクリスマスの日は
「旧約聖書」のアダムとイブの物語の舞台(お芝居)が
行われていました。
葉の落ちてしまったりんごの木の代わりに、
常緑樹のもみの木にりんごを付け、
アダムとイブの知恵の木や禁断の果実を
表したことから、クリスマスツリーに
りんごが飾られるようになったそうです。

人類のはじまり、生命や歓喜、知恵の象徴として
大切にされてきたりんご。
今年のクリスマスはりんごを飾り、
アップルパイやタルトタタンなど、
リンゴをたっぷり使ったお菓子でお祝いするのも
いいですね。
そういえば、ニュートンが万有引力の法則を
発見したのはりんごの木の下。
スティーブジョブズが創業したあの会社もりんご。
りんごって、意外と奥が深そうです。

文 ・スタイリング・写真 / Yoshie A.