「正月事始め」

「正月事始め」
12/12 – 12/21 大雪(たいせつ)
12/12 – 12/16 第62候「熊蟄穴」
(くまあなにこもる)

七十二候では、12/12から12/16までが
第62候「熊蟄穴」。
「くまあなにこもる」と読み、
熊が冬ごもりをはじめる頃をあらわします。

12月13日は「正月事始め(しょうがつことはじめ)」。
煤払い(すすはらい)や、松迎え(まつむかえ)など、
お正月準備を始める日とされています。

1年の汚れを払い、清めることが「煤払い」。
その年の豊作を叶えてくれる「年神様」を
お迎えするための大切な行事です。

江戸城で12月13日に煤払いをしていたことから、
江戸庶民にも広がりました。
また、門松にする松やおせち料理を
調理するための薪を取りに行くことが「松迎え」。
門松や注連縄(しめなわ)、鏡餅など、
正月飾りの準備もこのタイミングに始まります。

とはいえ、いまの時代、お正月を迎えるための
大掃除や飾り付けを行うのはクリスマスが過ぎてから。
12月前半は、心穏やかに年賀状を書いたり、
カレンダーや手帳を新調するなど、
それぞれの暮らしに合った「正月事始め」を
楽しみたいですね。

文 / Yoshie A.
スタイリング・写真 / Aiko F.