「 七草の節句 」

「 七草の節句 」
1/5 – 1/19 小寒(しょうかん)
1/5 – 1/9第67候「芹乃栄」
(せりすなわちさかう)

1/5から1/19までは二十四節気の「小寒(しょうかん)」。
冬至が終わり、季節が小寒に変わると
「寒(かん)」の入り。
1年でもっとも寒さが厳しい季節の到来です。
小寒とは、寒さが頂点に達する一歩手前
といったところでしょうか。
寒中見舞いは、ここから節分までの期間に送ります。

七十二候では、1/5から1/9までが第67候「芹乃栄」                               「せりすなわちさかう」と読み、春の七草のひとつ、
芹(せり)が生え始め、水辺ですくすくと
育つころをあらわします。

1月7日は人日(じんじつ)の節句。
名前の通り「人(ひと)の日」という意味です。
(七草の節句とも呼ばれています)
中国の前漢の時代、
元旦は鶏、2日は狛犬、3日は猪(豚)、
4日は羊、5日は牛、6日は馬、
7日は人の日として、占いを行う習慣があり、
それぞれの日には占いの対象となる獣畜を
大切に扱いました。
この風習が奈良時代に日本に伝わり、
江戸時代に人日の節句として五節句のひとつに
定められ、人々の間に定着したそうです。

この日の朝に食べられている行事食が七草粥。
七草とは、一般的にはせり、なずな、
ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら(はこべ)、
ほとけのざ(こおにたびらこ)、すずな(蕪)、
すずしろ(大根)をさし、
その一年の無病息災を願う意味と、
正月の祝膳や祝酒で弱った日を休める意味が
込められています。

最近はスーパーや八百屋さんに七草セットが
売られていますので、
七草粥を作って今年1年の
家族の無病息災を願いましょう。

文・スタイリング・写真/ Yoshie A.