「実りの花に見立てた甘味」

8/23-9/6処暑(しょしょ)

9/2-9/642候「禾乃登」(こくものすなわちみのる)


「処暑」の末候、

9/2-9-6までは七十二候の第42候「禾乃登」。

「こくものすなわちみのる」と読み、

稲穂にお米の粒が実り始めるころを表します。

立春から二百十日を過ぎ、

台風の到来も多い時期、

無事に収穫ができますようにと

各地で風鎮祭などが行われます。

この季節、

秋の七草の一つである

萩の花を見かけるようになります。

萩といえば、

丸めたもち米をたっぷりの餡で包んだおはぎは、

この萩に由来しています。

おはぎに粒あんが使われるのは、

小さな花をたくさん咲き誇らせる

萩の花に見立ててのこと。

巷にはきな粉やゴマなど

種類も豊富なおはぎですが、

この秋はオーソドックスな粒あんのおはぎに

萩の花を重ねてみてはいかがでしょうか。

  

 次節は「白露」。

涼しさの中にも少し肌寒さを感じる季節となります。

そろそろ夏物を片付けて、

秋の支度を整えないとですね。

夏に後ろ髪を引かれつつ、

これからは秋の味覚が楽しみです。

 

文/Kyoko  O.  スタイリング・写真/Aiko  F.