「暑さを忘れさせてくれる天上の花」

「暑さを忘れさせてくれる天上の花」

7/7 – 7/22  小暑(しょうしょ)

7/12 – 7/16  第32候「蓮始開」

(はすはじめてひらく)

七十二候では、

7/12から7/16までが第32候「蓮始開」。

「はすはじめてひらく」と読み、

蓮の花が咲くころを表します。

泥水の中から茎を伸ばし、

大きな葉を水面に浮かべ、

美しい花を咲かせるその姿は、

仏の智慧や慈悲の象徴ともいわれ、

天上の花にたとえられます。

そして蓮の花の根っこは「蓮根」。

夏の始めから新蓮根の収穫がはじまります。

この季節はしゃきしゃきとした食感の

蓮根を食したり、葉っぱで包んだご飯を

お弁当に持って行くのはいかがでしょうか?

冷蔵庫がなかった時代、

ご飯は通気性がよく、

防腐や殺菌の効果をかねて、

蓮や笹の葉、竹の皮、秋には柿の葉など

自然な葉で包んで保存していました。

季節を楽しむ先人の知恵ですね。

なお、蓮の花を愛でるなら、

鶴岡八幡宮の源平池がおすすめ。

早朝、朝露をまとい清らかに咲く

「天上の花」の見頃は

7月から8月にかけてです。

文 / Yoshie A.

スタイリング・写真 / Aiko F.