「大切な方を、涼でおもてなし」

「大切な方を、涼でおもてなし」

7/23 – 8/6     大暑(たいしょ)

7/28 – 8/1   35 「土潤溽暑」

(つちうるおうてむしあつし)

 七十二候では、

7/28から8/1までが第35候「土潤溽暑」。

「つちうるおうてむしあつし」と読み、

土の中の水分が、

暑さで蒸され、

身にまとわりつくような

空気を感じるのがこの時期です。

不快に感じている私たちとは裏腹に、

自然の中の緑は意気揚々と

手足を広げるように伸び盛り、

キラキラ輝いているようです。

 この季節、

涼を呼び込むために行われる

「打ち水」。

元は、神聖な儀式で

場を清めるためのものとして、

またお茶の席では

お客様をもてなす大切な作法として、

玄関へと続く露地に打ち水がされています。

お客様をお迎えする

準備は整っていますよという、

合図のようなものですね。

 水をまくことで、

気持ち的にも涼しく感じますが、

実際に2度ほど下がることもあり、

打ち水した後は吹く風も涼しく、

なんだか心にも余裕がうまれます。

ただし、カンカン照りの

日中の打ち水はあまり効果がありません。

午前中の早い時間や
夕方ころ行うのがおすすめです。

 

/ Kyoko O.

スタイリング・写真 / Aiko F.